薬品メーカーの大正製薬株式会社が販売する「リアップ」は、第一類医薬品として日本国内で唯一発毛効果が認められる発毛促進剤です。


男性育毛剤ランキングで常に上位に登場するリアップは、医薬部外品の薬用育毛剤と比較して高い発毛効果が期待されます。ダイレクトOTCに分類されるリアップシリーズには、医薬成分であるミノキシジルが配合されています。ダイレクトOTCとは、国による医薬医療品としての承認を得ずに直接(ダイレクト)一般医薬品(OTC)として認可された医薬品のことです。ここでは、リアップの発毛効果について配合成分ミノキシジルの特徴とともにご紹介しましょう。

リアップの有効成分「ミノキシジル」の特徴と発毛効果

リアップが第1類医薬品として販売されている理由は、医薬成分であるミノキシジルを配合しているからです。ミノキシジルは、1960年代にアメリカの製薬会社「アップジョン社(現ファイザー製薬)が開発した医薬成分です。

医薬成分として開発されたミノキシジル

創製当初は、高血圧の治療薬として処方される経口薬でした。高血圧治療の過程において、ミノキシジルを服用した一部の患者に発毛効果がみられた結果を受けて、血管拡張作用による脱毛の改善効果や育毛効果が新たに発見されたのです。その後、高血圧の改善だけでなくハゲや脱毛症の治療薬として用いられるようなりました。ただし、経口薬による治療には副作用のリスクが高まるため、頭皮に湿布する外用薬として使われています。

ミノキシジルを配合したリアップの誕生

日本国内では、大正製薬が発毛に効果がみられるミノキシジルを配合した大衆薬として1998年に薬用育毛剤「リアップ」の販売をスタートしました。発売当初は、品薄状態になるほどの人気を集めたそうです。

ミノキシジルの血管拡張作用

ミノキシジルの最大の特徴は、優れた血管拡張作用にあります。頭皮の最下層部にある毛母細胞は、毛乳頭を含む毛髪の生育には欠かせない存在です。毛細血管から運ばれる栄養素は、毛母細胞を活性化させる働きを担っています。ミノキシジルは、頭皮全体の血流を改善し、脱毛や抜け毛を予防することができる成分とされているのです。

壮年性脱毛症に効果を発揮する「リアップ」

AGAと呼ばれる男性型脱毛症には、10代から20代で発症する「若年性脱毛症」と、30代から40代以降に発症する「壮年性脱毛症」があります。日本国内において薄毛や脱毛に悩む男性の実に9割が、壮年性脱毛症だそうです。壮年性脱毛症の主な症状には、おでこと頭髪の生え際部分が中心を残して左右にハゲて後退するM字ハゲと、頭頂部を中心にハゲるO型脱毛があります。

壮年性脱毛症に効果が高いリアップ

医薬品として認められる「リアップ」は、壮年性脱毛症に効果を発揮する薬用育毛剤として知られています。特に頭頂部の脱毛改善や薄毛改善に高い効果がみられます。主成分であるミノキシジルは、毛包に直接働く有効成分です。頭皮の最下層にある真皮まで深く浸透することにより毛母細胞を活性化させ、コラーゲンの生成に欠かせないタンパク質の合成を促す役割を担っているのです。

壮年性脱毛症の原因

壮年性脱毛症の原因には、毛髪の成長にかかせないヘアサイクルの乱れがあげられます。ヘアサイクルとは、一本の髪の毛が成長して抜け落ちるまでの期間のことです。髪の毛は、毛包にある毛乳頭から作りだされます。毛乳頭からの指令を受けて毛母細胞が分裂し髪の毛として成長します。毛母細胞が分裂して髪の毛が成長する期間が最も重要な成長期なのです。一般的な場合は、4年から5年の成長期を経て髪の毛は抜け落ちてまた生えるヘアサイクルを繰り返します。壮年性脱毛症の場合は、発毛環境に大切な成長期が短く髪の毛の成長が不十分なまま抜け落ちてしまうのです。

ミノキシジルの効果

リアップの主成分であるミノキシジルは、髪の毛を作りだす毛包を大きく成長させ、毛母細胞の活性化を促す効果があります。さらに、成長期の髪の毛の生育を助け抜け毛を軽減させる働きも期待されるのです。つまり、ミノキシジルには発毛促進効果に加えて、髪の毛を強く健康にすることで抜け毛を防ぐ働きもあります。

リアップシリーズの最高峰「リアップX5プラス」の特徴

2015年10月から販売を開始した「リアップX5プラス」は、5%のミノキシジル配合に加えて、3種類の発毛サポート成分が新たに加えられました。

ピリドキシン塩酸塩

ビタミンB6のひとつであり、毛穴の皮脂の分泌を抑制する効果があります。さらに、新陳代謝を促す効果により、頭皮環境を正常に整えます。ミノキシジルの浸透性をさらに高める効果が期待されるのです。ピリドキシン塩酸塩は、
リアップの他にもカロヤンやチャップアップにも配合されています。

トコフェロール酢酸エステル

ビタミンEの一種で、頭皮の血流改善に効果がある有効成分です。さらに、優れた抗酸化作用によって、頭皮の炎症を抑制効果や過酸化脂質を軽減する働きがあります。

I-メントール

抗炎症作用や殺菌作用があるメントール成分です。かゆみを軽減させる効果が高く、爽やかな香りとすっきりした使用感が特徴です。
3種のサポート成分は、ミノキシジルの発毛効果をさらに高める配合成分です。従来のリアップシリーズと比較して、ミノキシジルの浸透性が優れています。

男性ホルモンが要因となる男性型脱毛症とリアップ

壮年性脱毛症を含む男性型脱毛症(AGA)の原因として、体内の男性ホルモン(テストステロン)が、酵素の5αリダクターゼによって強力な男性ホルモン(ジヒドロテストテロン)に変化することによって引き起こされることが最新の研究で解明されています。5αリダクターゼを抑制することが、壮年性脱毛症を改善するカギともいわれています。

ミノキシジルを主成分とするリアップは、残念ながら5αリダクターゼの抑制に効果があるとはいえません。しかし一方で、発毛因子に働きかけ頭皮環境を正常にするミノキシジルは、AGA治療の分野で最も注目されている医薬成分です。

大塚製薬リアップ公式サイトで公表している「リアップX5プラスの発毛効果データ」によると、使用後12週間で約4割、52週間使用後には実に9割の方が発毛効果を実感しているそうです。薬用育毛剤で唯一第1類医薬品に指定されているリアップだからこその発毛データといえるのではないでしょうか。

ミノキシジルの副作用とリアップ

ネット上の口コミでは、医薬成分であるミノキシジルを主成分とするリアップの副作用を心配する声が聞かれます。発毛成分のミノキシジルの副作用には、頭皮のかゆみやアレルギー反応、頭痛や性欲減退などがあげられます。また、多量に使用すると低血圧の症状を引き起こす可能性が高まるとも。

リアップX5プラスローションの製品情報によると、皮膚のかゆみやかぶれ、頭痛やめまい、胸の痛みや動悸、体重増加やむくみなどの症状がみられた場合は、ただちに使用を中止するように注意書きが示されています。さらに、専門医師または薬剤師に相談することが重要です。

しかし、リアップシリーズは、薬事法の厳しい基準をクリアした発毛促進剤として認められている第1類医薬品です。ミノキシジルは、配合量が多いほど副作用のリスクが高まる医薬成分です。内服薬としてのミノキシジルの量は、1日10㎎以下と厳しく定められています。外用薬であっても、過剰な摂取は避けるべき成分といえますね。

リアップはのミノキシジルの配合量は最大で5%以下であり、重篤な副作用のリスクが認められない安全性の高さが特徴とされます。ただし、胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中や授乳中の女性の使用は禁止されているのです。(妊娠中や授乳中以外の女性の方には、女性用に開発されたリアップジェンヌがおすすめです)

副作用のリスクを回避するためには、使用上の注意書きを参考に既往症や体質などを事前に確認することが重要なポイントといえますね。

まとめ

発毛有効成分ミノキシジルを主成分とするリアップは、日本で唯一認められた発毛促進剤に分類される第一類医薬品です。ダイレクトOTJのリアップは、薬剤師が常駐するドラッグストアなどで手軽な価格で購入することができることも魅力のひとつですね。

ただし、リアップを使用する際には、正しい用法や用量を守ることが大切です。リアップには、薬用シャンプーなどのヘアケア商品も豊富に取りそろえられています。リアップシリーズと合わせて使用してみてはいかがでしょう。