髪の毛の一部分がハゲてしまう円形脱毛症は、年齢、男女問わず発症します。
円形脱毛症は後頭部など、自分で見ることができない箇所に発症することが多く、美容室や第3者からの指摘で円形脱毛症であることを認識し、急に不安や悩みに感じる方が多いようです。


円形脱毛症に薄毛治療法として有名な育毛剤を使うのが一番の治療、という意見をお悩み解決のなどの口コミで見かけますが、実は育毛剤は円形脱毛症には治療効果がないというのが回答になります。なぜ育毛剤が円形脱毛症に効果がないのかの理由について、円形脱毛症の発症の原因や対処方法を説明していきます。

円形脱毛症とは

円形脱毛症にはいくつかタイプがあり、患部のハゲが円形や楕円形に地肌1円玉くらいの小さなものから、拡大したり数カ所に出来たり、重症の場合、頭部だけでなく体にも及んだりする症状があります。ストレスなどの心的要因が大きく関係していると考えられていて、再発の可能性も高いことが特徴です。

単発型の円形脱毛症

単発型は円形脱毛症の中でも最も多く見られる症状で、大豆サイズのものから500円玉サイズのハゲが、1ケ所に起こってしまう症状です。

多発型の円形脱毛症

多発型は円形脱毛症の症状が複数個頭皮にできるもの症状のことで、多発型の円形脱毛症は治療を行い完治したと思っても、再発するケースが多く、なかなか治りにくい特徴があります。

全頭型の円形脱毛症

全頭型は円形脱毛症の症状が頭皮全体に広がり、頭皮の髪の毛がすべて抜けてしまう症状を言い、全頭型の円形脱毛症は単発型の症状から多発型へと変わり、最終的にすべての髪の毛が抜けてしまいます。

蛇行型の円形脱毛症

蛇行型は円形脱毛症が後頭部や側頭部などの髪の生え際から帯状につながり脱毛が起きる症状です。

汎発型の円形脱毛症

汎発型は円形脱毛症が頭髪以外の体毛も抜け落ちてしまう症状です。眉毛やまつげ、ひげ、陰毛や脇毛などのあらゆる全身の毛に影響がおきる重い症状で治療が最も難しい症状です。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因はいくつか考えられており、1つの原因から発症しているケースと複数の原因から発症しているケースとあります。
主な原因にはストレスや自己免疫疾患、ホルモンバランスの乱れなどが考えられています。
遺伝なども原因のひとつとして言われていますが、発症確率は低いです。

ストレス

突発性の円形脱毛症のもっとも多い原因として考えられているのがストレスです。
人の体は急激なストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、血管を必要以上に収縮します。細い毛細血管が多く集まっている頭皮で、血管収縮作用が必要以上に起き血行不良になると、髪の毛の成長を促す毛乳頭細胞が髪の毛の成長に必要な栄養を吸収できなくなり、栄養が不足した毛根細胞はどんどん痩せていき、抜け毛が増え新しい髪を作ることが難しくなってしまいます。日本人の円形脱毛症の原因の多くがストレスだと言われています。

自己免疫機能疾患

人の体の中にはウィルスや菌などの外敵から体を守ってくれる免疫システムがあります。この免疫作用が何らかの要因かは明らかになっていませんが、免疫細胞のリンパ球が誤って自らの毛包や毛母細胞を攻撃しまうことで円形脱毛症が起こってしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

人の体の中には男性ホルモンと女性ホルモンの両方が存在し、バランスを保って分泌されています。
通常ホルモンバランスが保たれている場合は問題がないのですが、内分泌疾患や女性の閉経などの何らかの問題で育毛を促す女性ホルモンのバランスが乱れてしまうことで、脱毛を促す男性ホルモンが通常より多くなり円形脱毛が起こってしまいます。

育毛剤と円形脱毛症

育毛剤の多くは髪の生え変わりであるヘアサイクルの乱れを正したり、頭皮環境の改善に効果を及ぼすもです。円形脱毛症の発症原因は育毛剤で対応できる脱毛原因の経緯が異なり、育毛剤と円形脱毛症の治癒では関係性がないことが判明したと思います。

円形脱毛症の患部は炎症を起こしていることが多く、肌の状態が不安定で刺激にとても弱い状態です。育毛剤の中にはアルコール成分が含まれているものがあり、アルコールは皮膚刺激が強いので良かれと思って使用しても抜け毛の範囲が拡大してしまうことがあるので自己判断で治療は厳禁です。

しかし、どうしても育毛剤で治療したい場合は、男性用の育毛剤は刺激が強いものが多いので、女性用育毛剤は刺激が弱く無添加のものが多いのでそちらを選択するようにしてください。

円形脱毛症の治療

円形脱毛症に気づいたら、まず皮膚科に受診してもらうことが推奨されています。
円形脱毛症の中には自然治癒する場合もありますが、円形脱毛症は根本的な治療がまだ確証されていません。なので、治るだろうと放置していて単発型が全頭型まで症状が悪化してしまうと治療に時間がかかってしまいます。症状を自己判断せず、専門病院で専門家に相談し診断してもらうことが重要です。

病院での治療方法

円形脱毛症の治療には皮膚科や脱毛症専門の医療機関で、基本的にはビタミン剤などの内服を進められることがほとんどですが、原因がはっきりしている場合には原因に合った治療法を行っていきます。

ステロイド局所注射治療

自己免疫疾患の場合に行われるのがステロイド注射による治療です。免疫機能や炎症を抑える効果のあるステロイド剤を脱毛箇所に注射で注入していきます。免疫力低下や血糖値上昇、皮膚トラブルなどの副作用が出ることがあります。

局所免疫療法

脱毛箇所が広範囲にわたっている場合に行われる治療法が局所免疫治療法です。化学薬品を使って頭皮に刺激を与えることで発毛を促進する方法で、数週間にわたり薬品の塗布を行っていきます。高い確率で発毛効果がある一方で、副作用としてじんましんやかぶれ、リンパ節腫脹などを引き起こす可能性が高く、またアトピー性皮膚炎などを悪化させてしまうことがあります。

内服治療

症状や原因に合わせた治療薬を内服することで治療を行っていきます。内服薬にはビタミン剤やステロイド剤、抗アレルギー薬、セファランチン、グリチルリチンなどさまざまな薬を使用します。

外用薬治療

円形脱毛症の治療では、一部の外用薬を塗布することで発毛の効果が確認されています。主な薬にはホルモンの抑制効果のあるステロイド剤や血管拡張作用のある塩化カルプロニウム外用(フロジン液)などがあります。

自分でできる円形脱毛症のケア

病院治療が一番の治療方法ですが、他に自宅でできる育毛ケアで円形脱毛症悪化のヘアケアや薄毛対策をし、自然治療力を高めましょう。

正しいシャンプー

円形脱毛症があると患部を触るのに躊躇し、シャンプーが疎かになってしまい頭皮環境を悪化させてしまうことがあります。シャンプーが適切に行われないと、皮脂過剰やフケが発生することで毛穴を塞いでしまい育毛の邪魔をします。また、頭皮の毛細血管の血行が滞ってしまい毛根に十分な栄養が届かなくなってしまいます。市販のシャンプーは刺激が強いものがありますので、現在使用しているシャンプーの成分を確認してみましょう。

生活習慣

普段の食事や生活のリズムなども頭皮に大きな影響を与える要因です。高カロリー、高脂質な食べ物は皮脂腺が活発となり皮脂の過剰分泌で毛穴を塞いでしまいます。また偏食や乱れた睡眠時間がホルモンバランスを崩させるとヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因となり、結果的に頭皮へ影響を与えてしまうことも分かっています。
さらにタバコの喫煙も血管を脆弱にするだけでなく、毛細血管を収縮させてしまうため頭皮に酸素と栄養が届かなくなる原因になってしまいます。

生活習慣を見直し、栄養バランスのいい食生活を心得て、規則正しい生活を送ることも頭皮環境を正常化するには欠かせないことです。食生活では皮膚や髪の毛を作る植物性のタンパク質や海藻類、また女性ホルモンを整えてくれるイソフラボンなどは積極的に摂取するようにします。
また定期的に運動を行うことで、血行促進、新陳代謝アップや腸内環境の改善、ストレスの改善効果があるのでおすすめです。