びまん性脱毛症とは、 女性に多い、髪の毛が全体的に減ってしまう脱毛症です。びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの乱れや加齢、生活習慣の乱れなどさまざまな原因が考えられますが、早めに対処することで改善することは十分に可能です。

びまん性脱毛症の特徴と原因

まず、びまん性脱毛症とはどのような脱毛であるかみていきましょう。

びまん性脱毛症とは頭髪全体が薄くなる脱毛症

びまん性脱毛症とは、髪の毛が全体的に減るタイプの脱毛をいいます。年齢とともにヘアスタイルが決まりにくくなったと感じている人はいないでしょうか?これは、髪の毛が細くなり、ハリがなくなっているためにあらわれる症状です。

びまん性脱毛症は女性に多い脱毛症で、約40%の日本人女性が発症することがあるといわれています。円形脱毛症や男性型脱毛症と違い、部分的に薄毛になるものではありません。抜け毛の増加以外に、髪の毛のボリュームが少なくなった、髪の分け目が目立つようになったという症状からびまん性脱毛症に気づくことが多いです。頭頂部だけ髪が薄いなど脱毛部分が明確にわかるという場合には、びまん性脱毛症ではなく別の脱毛症であると考えられます。

びまん性脱毛症には複数の要因が重なっている

びまん性脱毛症の原因はひとつではなく、複数の要因が重なりあって起こります。老化や女性ホルモンの減少によるホルモンのアンバランス、ストレスによるホルモンバランスおよび自律神経の乱れ、シャンプーのすすぎ残しや洗いすぎといった誤ったヘアケア、過剰なカラーリングやパーマなど頭皮にダメージを与える行動、極端なダイエットによる栄養不足などが挙げられます。経口避妊薬(ピル)を服用している人が、服用を中止した場合にも、女性ホルモン量が減少し、休止期の毛が増えます。これらがヘアサイクルを乱した結果、髪の毛が細く薄くなってしまうのです。

ヘアサイクルとはどのようなものでしょうか。
髪の毛は、髪の毛のもととなる毛母細胞が細胞分裂する4年~6年の成長期を経て、少しずつ成長が衰える2~3週間の退行期、成長しなくなる数か月の休止期を経て古い髪の毛は抜け、新しい髪の毛が生えます。この周期をヘアサイクルといいますが、このヘアサイクルが何らかの原因で乱れてしまった場合、成長期が数か月~1年と短くなってしまいます。その結果、髪の毛が十分に成長しないまま抜けてしまうため、薄毛になってしまうのです。

びまん性脱毛症を改善する方法

びまん性脱毛症の場合、毛根の機能そのものは正常です。毛乳頭に十分な栄養がいきわたらないことが原因で毛母細胞が分裂できず、髪の毛が細くなり薄くなってしまっている状態に過ぎません。頭皮の栄養状態を改善し、頭皮環境を発毛しやすいように整えることによって薄毛症状を改善していくことができます。

びまん性脱毛症を改善するには、育毛剤や発毛薬などの外用剤や、治療用の内服薬を利用します。びまん性脱毛症は、男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素の作用を受けることが原因となる男性型脱毛症(AGA)とはメカニズムが異なるため、びまん性脱毛症を対象とした育毛剤を使用しなければ育毛効果は得られません。育毛剤を使う場合には、育毛剤に配合されている成分にも注意しましょう。また、治療薬などの使用と同時に、日常生活で薄毛の原因となる睡眠不足などの不規則な生活や、ビタミン・ミネラルが不足するジャンクフードやインスタント食品に偏った食生活を改善することも忘れてはいけません。

女性専用の育毛剤で薄毛改善

女性のびまん性脱毛症による薄毛の場合、女性専用につくられた育毛剤を選ぶのがおすすめです。
株式会社ビーボから発売されているベルタ育毛剤は、女性の薄毛対策を目的とした医薬部外品の育毛美容液です。特に発毛環境を整えるために頭皮ケアに着目した育毛剤で、頭皮を柔らかく保ち、育毛成分を頭皮に届けることが重視されています。配合されている育毛成分は56種類です。頭皮の血行促進にはたらき毛乳頭細胞を活発にするセンブリエキス、炎症をおさえ雑菌の繁殖を防ぐグリチルレチン酸2K、血行改善に効果が期待されるビタミンである酢酸トコフェロールの3つが有効成分のほか、髪の成長に関係の深い14種類のアミノ酸が含まれています。また、無添加の天然成分を使用しているため、敏感肌の方はもちろん、妊娠中や授乳中にも使える育毛剤となっています。

このほか、株式会社レッドビジョンから発売されている無添加育毛剤マイナチュレや、有限会社マイケアの花蘭咲も、ベルタ育毛剤同様女性の薄毛対策に特化した育毛剤です。これらの育毛剤は、ドラッグストアなどの店頭では販売されておらず、販売元の公式サイトから直接購入するようになっています。公式サイトでは、万一効果がみられなかった場合の返金保証や、ケア方法の相談応対などのアフターサポートも万全です。育毛剤の効果や使い心地などが気になる場合には、化粧品の口コミサイトの人気ランキングやレビューを参考にするとよいでしょう。

女性のびまん性脱毛症の病院での治療方法は?

女性の薄毛についても、薄毛治療を行っている皮膚科やクリニックなどの医療機関で治療を受けることができます。治療内容は、内服薬のパントガールの処方のほか、女性も使える外用薬のミノキシジル2%やパントスチンの処方、脱毛予防のための頭皮ケアなども併用して行われています。

内服薬のパントガールは、女性専用の薄毛の内服薬で、発売元の臨床試験の結果によると、3か月の使用で、7割の女性に効果が認められています。パントガールの成分は、ビタミンやアミノ酸が中心で、毛根を活性化し髪の毛の成長を助けるというものです。おおよそ3か月の服用で効果があらわれはじめますが、12か月程度服用することで効果が持続します。

また、パントガールにはホルモン剤のようなホルモンに作用する成分は配合されていないため、服用によって体毛まで濃くなってしまう心配もなく、深刻な副作用の報告もありません。ただし、妊娠中や授乳中の場合は臨床試験が行われていないため、使用できないこととなっています。

このほか、脱毛症外来では毛根に直接育毛に働く成分を注入する育毛メソセラピーやHARG療法などの治療法も行われています。従来の育毛剤の使用や治療薬の服用と比べ、治療効果は早く出やすいものの、治療費はメソセラピーで1回数万円、HARG療法では1回十数万円と高額です。

びまん性脱毛症改善には食生活や生活習慣の見直しも

頭髪の成長には頭皮環境だけでなく、食事や生活習慣も影響します。特にびまん性脱毛症の場合、毛根の栄養不足も深く関係しているため、ビタミンやミネラル、タンパク質などが不足しないよう栄養バランスを心がけた食事を行いましょう。

髪の毛はケラチンというタンパク質から作られるため、薄毛が気になる場合には大豆や牛肉など、良質なタンパク質を積極的に摂るようにしてください。また、ケラチンを作るために必要な亜鉛などのミネラル、皮膚の健康維持に欠かせないビタミンB2なども不足しないようにしましょう。牡蠣や納豆、緑黄色野菜などに多く含まれています。これらの栄養素は、ダイエットを気にしていると不足しがちになるため注意が必要です。外食が多く、どうしても食事バランスが乱れがちな人は、育毛サプリメントを活用するのもおすすめです。

また、自律神経を乱してしまうような不規則な生活習慣は、ホルモンバランスの乱れや血流低下を引き起こします。十分に睡眠をとり、ストレス解消のために適度な運動を行うなど毎日の生活についても気を配るようにしましょう。