男性用育毛剤を女性が使ってはいけない理由

育毛剤を選ぶとき、「男性用」「女性用」「男女兼用」の文字を目にすることは少なくないと思います。


なぜ「男性用」「女性用」に分かれているのか、「女性が男性用の育毛剤を使用するとどうなるのか」を解説していきます。

男性用育毛剤と女性用育毛剤が分かれている理由

育毛剤は、「男性用」「女性用」「男女兼用」の3種類に分かれています。まずは、男性用と女性用にそれぞれ分類される理由をご説明します。

成分の強さの違い

男性用育毛剤と女性用育毛剤は、成分の配合濃度が違います。配合濃度の違いは、男女の体質の違いに基づくものです。

例えば、頭皮の皮脂の分泌量。男性ホルモンは皮脂分泌を活性化させる働きがあるので、女性と比べ、男性は頭皮の皮脂が多く分泌されます。
女性は、20歳以降年齢を重ねるにつれ皮脂の分泌量が減っていきますが、男性は年齢によって大きな変化はありません。

したがって、男性用の育毛剤は女性用の育毛剤に比べ、皮脂抑制力が高く、刺激が強くなっているため、女性が使用すると頭皮のかぶれやかゆみなどの炎症につながる恐れがあります。

育毛剤の使用目的の違い

女性の中には、「薄毛や脱毛対策ではなく、いまある髪の毛を美しく保つ」ことを目的に育毛剤を使用する方もいます。そのため、男性用育毛剤の強い成分濃度の育毛剤では、逆に健康な頭皮に強い刺激を与え、頭皮環境の悪化に関係する恐れがあります。

女性用育毛剤は、頭皮に優しく、肌トラブルが起こりにくい、頭皮環境から髪をつくることを重視した成分や、美容成分を中心に配合されている育毛剤が多いため、美しい髪の毛を保つために育毛剤を使用する女性には、男性用育毛剤は不向きとなります。

配合している成分の違い

男性用育毛剤と女性用育毛剤は、配合している成分が違います。男性と女性では抜け毛の原因が異なるからです。

男性の主な抜け毛の原因

男性は、男性ホルモンの過剰分泌により起こる脱毛症に悩む人は、全国でおよそ1,260万人にのぼります。
男性ホルモンの働きにより、脱毛因子が発生し、抜け毛に繋がってしまう「AGA(男性型脱毛症)」や、男性ホルモン過多により、皮脂腺から皮脂が過剰分泌され、シャンプーで洗浄できない余分な皮脂が毛穴に詰まり、細菌が繁殖して炎症を起こす「脂漏性脱毛症」等が挙げられます。頭頂部からハゲていくO型、額から後退していくM型・U型といった薄毛の進行が多く見られます。

脱毛要因となる男性ホルモンの過剰分泌を抑制するために、男性用の育毛剤にはフィナステリドなど、胎児に危険があるとして女性が使用を禁じられている成分を含む場合があります。

女性の主な抜け毛の原因

女性は、男性に比べ全体的に髪の量が減っていく脱毛タイプが多く見られます。
脱毛症の分類としては、加齢によって女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増えてしまうことにより起きる「FAGA(女性男性型脱毛症)」(びまん性脱毛症とも呼ばれます)や、 産後のホルモンバランスの乱れによる「分娩後脱毛症」などが挙げられます。

女性用育毛剤は女性ホルモンを調整する成分が含まれています。例えば、大豆イソフラボンなど、女性ホルモンに似た働きを持つ成分を配合している育毛剤は多数あります。

また、男女ともに生活習慣の乱れは薄毛の原因になりますが、女性は特に過度なダイエットや貧血により、毛髪が栄養不足になったり、髪が乾燥しやすい状態に陥りやすいです。
そのため、女性用育毛剤は女性に不足しがちな栄養成分や保湿成分を多く配合し、頭皮に栄養を与えることに特化していると言えます。

男性用育毛剤は、男性ホルモンの抑制や、抗菌成分、皮脂分解成分、清涼剤など、使用感のスッキリするような育毛剤が多く、女性用育毛剤は髪に栄養や保湿成分を与え、ホルモンバランスを整える様な育毛剤が多く存在します。

女性が男性用育毛剤を使うことで起こりうる副作用

それでは、女性が男性用育毛剤を使用することで、どのような副作用の可能性があるのしょうか。

かゆみや炎症、かぶれが起きる

男性用育毛剤の、濃度が高い化学成分などの、頭皮に強い刺激を与える成分により、頭皮にかゆみやかぶれなどの炎症が起きる場合があります。乾燥肌、敏感肌などの肌が弱い人は、皮膚に強い刺激を受けることで副作用が起きる確率が高いです。育毛剤を購入する際は、男性用の育毛剤でないか、よく確認しましょう。

胎児に悪影響を及ぼす

妊娠中の女性が、プロペシア成分を含む男性用育毛剤を使用していると、胎児の生殖器に異常が及ぶ場合があります。プロペシアは前立腺の働きを抑制することにより、男性ホルモンを低下させる作用がある成分なので、育毛剤の塗布によって成分が母体に浸透することで、胎児にもプロペシアの作用が及んでしまう危険性があります。

男女兼用育毛剤の安全性

副作用が出ないように、男性に必要な育毛成分と、女性に必要な育毛成分をバランスよく配合した、男女兼用育毛剤というものがあります。特徴としては、天然由来の成分を中心に作られた、肌に刺激が少ない、低刺激の育毛剤が多い点です。口コミランキングサイトなどで評価の高い男女兼用の育毛剤を紹介します。

チャップアップ

モンドセレクション金賞受賞 チャップアップ

無添加・無香料の天然植物由来の成分で構成された男女兼用の育毛剤です。センブリエキスやM-034という血行促進成分が配合され、頭皮の血行促進によって、頭皮に栄養を送り込み育毛を促す育毛剤です。

また、副作用についても徹底的に研究され、皮膚科専門医による、24時間閉塞パッチテスト・低スティンギングテスト・RIPTテストにより、低刺激でアレルギーが起こりにくい商品という事が証明されています。更に、放射性物質検査も行われており、安全面が徹底追及された育毛剤だと言えます。

イクオス

育毛剤イクオス

頭皮ケア成分や育毛成分の配合量が61種類と、育毛業界最大級の育毛剤です。無添加・無香料の育毛剤で、海藻エキス「M-034」と「ペルベチアカナリクラタエキス」をブレンドした、独自の配合成分「Alags-2(アルガス-2)」を中心とした、天然由来成分で構成されています。また、公式サイトには「国内工場で徹底した品質管理のもと生産」とあり、生産工程の画像も公開されていることから、衛生的で安全性が高い育毛剤と言えます。

花蘭咲

花蘭咲

よく「女性用育毛剤」として紹介されますが、ホルモン調節を行う成分が配合されておらず、男性でも使用できる育毛剤です。
エビネ蘭から抽出した「エビネエキス」により血行を促進することにより育毛を促す育毛剤です。塗布すると、頭皮の血行が改善され、「ぽかぽか」と頭皮が温まることを感じる方が多いようです。植物由来成分を中心に配合されているため、副作用の心配はあまりない育毛剤です。

女性専用の育毛剤

女性の肌質や抜け毛のメカニズムを考慮されて作られた、女性用育毛剤も多く販売されています。女性用育毛剤の中でも、医薬品と医薬部外品の代表的な商品を、それぞれご紹介します。

リアップリジェンヌ

大手医薬品メーカー・大正製薬から販売されている、医薬品に分類される発毛剤です。強い発毛力を持つ成分「ミノキシジル」を配合しています。国内産でミノキシジル配合の発毛剤は、リアップリジェンヌを含む、リアップシリーズのみになります。
男性用のリアップに比べ、女性用のリアップリジェンヌは、ヒアルロン酸などの美容成分を含んでいます。

壮年性脱毛症専用の発毛剤

壮年性脱毛症とは、25歳から44歳の間に起きるAGAのことで、女性の壮年性脱毛症は、25歳から44歳の間に起きるFAGAを指します。

リアップリジェンヌを含むリアップシリーズは、壮年性脱毛症専用の発毛剤です。薄毛や抜け毛の原因が壮年性脱毛症でない場合、あまり発毛効果は期待できないといえます。

副作用の可能性

配合されている有効成分・ミノキシジルは、元々高血圧患者用の医薬成分でした。その為、更に、リアップはミノキシジルを頭皮に塗布することで、頭皮の血管を拡張し、血行を促進することで、毛根に栄養や酸素を送り込み、発毛に係わる毛母細胞を活発化させることで発毛効果を促す仕組みになっています。
血管を拡張した際に痒みを感じたり、血行が促進されることにより、頭皮にほてりや発疹が表れる場合があります。

以上の副作用を防止するべく男性用のリアップにはミノキシジルの濃度が5%の製品がありますが、女性は男性に比べ肌が弱い傾向にあるため、副作用があまり起きないよう、ミノキシジルの含有量は1%になっています。

また、リアップジェンヌは市販の商品ですが、医薬品に分類されているため、購入の際は医師や薬剤師とチェックシートや体質の相談、アレルギーの有無を確認する為、対面販売の方法がとられています。購入の際は、副作用のリスクを減らすべく、しっかりと体質やアレルギーなどの悩みを相談しましょう。

マイナチュレ

刺激成分とされる化学薬品を一切使わない完全無添加の女性用育毛剤です。海藻由来の発毛促進成分・M-034
を中心に、天然成分のみで構成されており、化学成分が配合されていないことから、副作用の可能性はほぼないとされ、妊娠中や出産後、授乳中の女性でも使用できます。

匂いもなく、鼻を育毛剤のボトルに近づけると、ほんの少し成分の香りがする程度です。また、育毛剤の液は透明で、サラサラとした、水のような形状になっています。ベタつかない、さっぱりとした使用感です。髪の毛がべたつかないので、育毛剤を使用したあと髪の毛のセットも容易にできる点が、人気の理由の一つになっています。

美容師からも高評価を得ており、現役美容師による育毛剤のランキングや、一般ユーザーの口コミサイトの女性用育毛剤の中では、高確率で1位にランクインしています。主なリピーターは30代~50代の女性ですが、最近はヘアカラーやパーマなどが原因で薄毛に悩む、10代~20代の女性でも使用者が増えている、評判の高いすすめの育毛剤です。

まとめ

男性用育毛剤、女性用育毛座に比べ、有効成分濃度が高かったり、男性の脱毛症状に沿って作られた育毛剤です。ですので、女性が男性用育毛剤を使用すると、頭皮環境の悪化など、かえって抜け毛が進行する場合があり、おすすめできません。

育毛剤の選び方のポイントは、自分の性別や肌、体質、脱毛の症状に合っているかを重視することです。製品に書いてある成分表示や、改善されるとする脱毛症を参考にし、自分の薄毛や抜け毛の症状とよく比較してから購入しましょう。

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