AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症という薄毛症状のことをいいます。
AGAは、思春期以降に発症する進行性の脱毛症で20代の発症は若年性脱毛症、50代の発症は老年性脱毛症ともいいます。


日本醫事新報によるとAGA患者が全国に1,260万人いるとされており、20歳~69歳の成人男性4,200万人の約3人に1人がAGAの悩みを抱えていることになります。
多くの人が直面するAGAという薄毛の症状から治療まで説明したいと思います。

AGAの症状

脱毛症状として額の生え際や頭頂部が薄くなってきた。毎日100本以上の抜け毛がある。抜け毛や新しく生えてきた毛に、細い毛やうぶ毛が目立つようになった。薄毛家系である。
これらが少しでも当てはまった方は、AGAの可能性があるため、早い治療が望まれます。
なぜならAGAは進行性の脱毛症で自然治癒することないからです。

AGAの脱毛タイプ

AGAは、生え際や頭頂部から薄毛が進行していくことが多く、側頭部や後頭部に症状が表れることは少ないと考えられています。

  • M字型脱毛(M字ハゲ):生え際(額)の両サイドが後退するタイプ
  • U字型脱毛(U型ハゲ):生え際(額)の中心が後退するタイプ
  • O字型脱毛(O型ハゲ):頭頂部を中心に薄くなるタイプ

AGAの脱毛パターンは、主にこの3つに分類されます。中には複合型といって、それぞれのハゲ方が同時に進行パターンもあります。最終的には抜け毛が全体に広がり、「ハゲ頭」となってしまいます。

AGAの脱毛原因

主な原因として、遺伝や男性ホルモンの影響が考えられています。
他にも、加齢・ストレス・乱れた生活習慣なども関係すると言われています。

男性ホルモン(テストステロン)が毛髪に及ぼす影響

髪の毛の成長に男性ホルモンが密接な関係にあります。
男性ホルモンは5αリダクターゼという酵素と結合することで、脱毛男性ホルモンとよばれるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
DHTが脱毛を促すシグナルを髪の毛の成長指令を出す毛母細胞にだすことで髪の毛の成長は止まり髪が抜け落ち、また新たな髪の毛が生えるという生え変わりが日々行われています。

男性ホルモン

抜け毛の原因

AGAの方は何らかの理由でホルモンバランスが崩れています。男性ホルモンが優位になることでDHTも過剰に発生し脱毛司令が過剰に出てしまいます。
抜けるべき髪の毛だけでなく成長途中であるはず髪の毛も抜けてしまい、生えるべき髪の毛の成長も抑えてしまい薄毛になるのです。

5αリダクターゼの活性度の違い

男性ホルモンを脱毛男性ホルモンに変化させる「5α-リダクターゼ」という酵素の活性度には個人差があります。活性度が高い人ほどDHTが多く代謝され薄毛が進行します。
5αリダクターゼは生え際や頭頂部に多く存在するため、AGAの人はM字やO字、U字ハゲになる特徴になります。

アンドロゲンレセプターの感受性

DHTは男性ホルモン受容体のアンドロゲンレセプターに反応することで脱毛のシグナルをだします。
脱毛のシグナルが毛母細胞内の毛乳頭細胞に反応し、脱毛がおきAGAになります。したがって、アンドロゲンレセプターの感受性が高いほど、AGAになりやすいといえます。

AGAによるヘアサイクル(毛周期)の乱れ

髪の成長サイクル

AGA(男性ホルモン型脱毛症)になると、本来自然に起こる髪の毛の抜け代わりのサイクル、ヘアサイクルが乱れます。髪の毛は成長期、退行期、休止期を経てまた成長期に戻るヘアサイクルを繰り返しています。

  • 成長期…髪の毛が発毛して成長していく期間
  • 退行期…髪の毛の成長が衰退していく期間
  • 休止期…髪の毛の成長が終わって自然脱毛がおきる期間

AGAではない健康な髪の人は、日本人では成長期に2年から6年の間、抜けない強い髪の毛が育ちます。しかし、AGAになり脱毛シグナルが発生されていると、成長期間が最長で約1年間となり、太く長く育ち切る前に抜けてしまうのです。

ヘアサイクルには回数が決まっていて15~20回だと言われています。人の一生のうち生え変わりの上限数に達することはありませんが、AGAでヘアアサイクルが短くなることで上限数に達してしまうと髪の毛が生えなくなります。

AGAは遺伝する、についての真偽

AGAは遺伝する、と言われています。
AGAの原因となる5αリダクターゼの活性度とアンドロゲンレセプターの感受性の体質は、遺伝する可能性があるからです。

5αリダクターゼの活性度は母方・父方の区別はなく両親から優性遺伝すると言われています。また、遺伝子関係上ではアンドロゲンレセプターの感受性は、母親のX染色体から受け継ぐと言われています。AGAが遺伝するというよりは、薄毛体質が遺伝するという方が正しいです。

したがって、父親・母親どちらかの家系に薄毛の人がいれば、遺伝する可能性があります。しかし、両親が薄毛だから必ずしも遺伝するとは限りません、逆に両親が薄毛でなくても、生活習慣の乱れなどの後天的な要因で薄毛になる場合があります。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れが脱毛につながることがあります。

食生活の乱れや睡眠不足、過度なストレスは頭皮の血行を悪くさせ、代謝が下がる原因となり毛根に栄養が行き届きにくくなります。
生活習慣の乱れはホルモンバランスを乱したりAGAが原因の薄毛・脱毛の進行を早める要因となります。

女子男性型脱毛のAGA

加齢などにより体内の女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの比率が高くなると、女性もAGAを発症する場合があります。女性のAGAは男性のAGAと区別するために「FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。

FAGAは、男性のAGAの脱毛パターンと異なり、局部的に脱毛することは殆ど無く、頭髪が細く弱まり、髪の毛が全体的に薄くなります。

女性ホルモンが髪を育てる

男性ホルモンの働きとして脱毛があり、逆に女性ホルモンには髪の毛を育てる働きがあります。女性ホルモンの働きでヘアサイクルが長くなり、薄毛や抜け毛の進行は緩やかになります。
なので、女性ホルモンのバランスが乱れると、女性ホルモンが減少して男性ホルモン優位になるとFAGAを発症します。

FAGAとAGAの違い

また、AGAは進行性の脱毛症であり、放っておくと髪の毛は徐々に減っていきます。しかしFAGAの場合、女性ホルモンは減少しているものの、一定の量は分泌されているため、男性型脱毛症の様に、脱毛部に完全毛が生えてこない状態になることは少ないです。

AGA治療法・対策方法

自分の脱毛症が本当にAGAによるものなのか確認する必要があります。脱毛症によって抜け毛の原因や治療方法が異なるからです。

薄毛の原因がAGAであるかを確認するには、MAD(万有製薬)の簡単セルフチェックや、AGA遺伝子検査キットを購入し自分で行うチェックと、AGA専門クリニックやAGA治療専門病院などの医療機関や発毛サロンなどで、専門医師や専門スタッフによって無料ヘアチェックや無料カウンセリングを行う方法があります。円形脱毛症の場合は、皮膚科を受診してください。

発毛剤を使用する

大正製薬から発売されている「リアップシリーズ」は30~50代男性のAGA、「リアップリジェンヌ」は30代~50代の女性のFAGAに効果があるとされている発毛医薬品です。

発毛有効成分・ミノキシジルが血行を促進し、毛包に酸素や栄養をしっかり届け、発毛を促します。AGAクリニックは保険が適用されないため治療費が高額になります。そのため、比較的安価で発毛治療を行える点が、リアップの人気の理由のひとつといえます。

AGAクリニックでの治療方法

AGAクリニック(AGA病院、薄毛治療院とも呼ばれます)で専門スタッフのもと治療を行うことが、AGA改善に対して最も効果的とされています。AGAクリニックでは、様々な治療内容や市販されていないAGA治療薬を使用して発毛治療を行うことが可能です。

発毛成分を配合した内服薬の処方

市販が許可されていないタブレットタイプになった内服薬により、体の内側から発毛を促す治療方法です。代表的な内服薬として、プロペシア、ミノキシジルタブレットなどがあります。

育毛剤を使用する

ミノキシジルやプロペシアなどのAGA治療効果が認められる一方で、頭皮のかゆみや循環器の異常などの副作用についても有名です。
医薬品成分によっては女性は触ることさえ禁止されている成分もあります。
副作用が心配な方は育毛剤がおすすめです。

イクオスやチャップアップはいずれも男女兼用の無添加育毛剤で脱毛物質DHTを抑制しヘアサイクルを整えてAGAを改善するものがあります。また、頭皮に強い刺激を与えない「無添加・無香料」の育毛剤を使えば、かゆみやかぶれなどの副作用がおきる可能性も低くなります。

育毛サプリや育毛シャンプーを併用

育毛剤メーカーによっては、育毛サプリメントや育毛シャンプーを開発・販売している会社も多々あります。育毛サプリメントは髪の毛の成長に必要な栄養素を摂取することができ、育毛シャンプーは頭皮ケア成分の配合や、洗髪時に余分な皮脂や頭皮・髪の毛の汚れを洗い流し、頭皮環境の改善効果があります。育毛剤と併用することでより育毛効果が高まります。

自毛植毛という頭髪治療

後頭部に生えた髪はAGA耐性があることから、後頭部の髪をAGAによって薄毛が進行した部分に移植するAGA治療方法です。後頭部の髪のAGA耐性は移植後も受け継がれます。
一度植毛した髪が毛根に定着すると、永久的に移植した髪は生え続けます。