髪の毛が抜けること自体は、自然なことです。しかし、明らかに抜け毛の量が増えているときや髪全体のボリュームが減っているときは、抜け毛予防のケアを始めるタイミングかもしれません。抜け毛予防のために今すぐ始められる5つの習慣を紹介します。

異常な抜け毛とはどの程度?

髪の毛は毛周期(毛髪サイクル)によって生えたり抜けたりを繰り返していますので、特にトラブルがなくても、髪の毛の寿命が来たら抜け落ちてしまいます。通常、1日に100本程度抜けると言われていますので、たくさん抜けたように感じても、ほとんどの場合は正常の範囲内なのです。

地肌が見えるときや全体的なボリュームに変化があったとき

毛髪が透けて地肌がうっすらと見えるようになってきたときは、抜け毛の量が異常に多くなっている可能性があります。額から薄毛が始まる人も多いですが、正面からは見えにくい頭頂部のやや後ろから薄毛が始まる人も多いです。「最近、髪の毛がよく抜けるな」と感じる人は、手鏡等を使って頭頂部や頭頂部のやや後ろもチェックしてみて下さい。

特に女性の場合は、額や頭頂部といった局部的な薄毛ではなく、頭髪全体のボリュームが減ってくることが多いです。手で頭髪全体を抑えてみて、ボリュームが変化していないかチェックしてみましょう。
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短い髪の毛が抜けるようになったとき

髪の成長サイクル

髪の毛は毛周期によって生え替わります。髪の毛が生え、成長し、寿命が尽きると抜け、そしてまた同じ毛根から新しい髪の毛が生えてくるのです。髪の毛が寿命によって抜けるのは自然なことなのですが、寿命が来る前、つまり、髪の毛が短くあまり成長していない時期に抜けるのは自然なことではないのです。

抜け落ちた毛髪がまだ短いときは、成長する前に何かトラブルが起こったと考えられます。抜け毛予防を積極的に始めるタイミングと言えるでしょう。

ごそっと髪の一部分がまとまって抜けるとき

特定の部分から髪の毛がまとまって抜けるときは、正常な毛髪の成長段階における抜け毛ではない可能性が考えられます。抜けた後の頭皮の状態もチェックして、地肌が透けて見えることになっていないか確認して下さい。

今すぐ始める抜け毛予防の習慣5選

野菜

抜け毛の量が増えないためにも、抜け毛予防の対策を始めましょう。普段の生活を少し見直すだけで、抜け毛を効果的に予防できますよ。

1.栄養ある食べ物をバランス良く食べる

栄養として摂り入れたものから細胞の1つ1つが作られるのと同様、髪の毛も作られています。栄養バランスに注意して、特定の栄養に偏らないように食事をしていきましょう。特に、毛根に栄養を行きわたらせるためにも、血行促進効果のある“ビタミンB群”を含む野菜類を積極的に摂取したいものです。また、髪の主な成分であるケラチンを体内で再合成する際に欠かせない“亜鉛”を含む貝類や豆類も、積極的に摂取しましょう。

2.健康的な規則正しい生活を送る

毛周期が正常なサイクルを保つためにも、規則正しい生活を送ることが大切です。仕事によって就寝時間がばらばらな人も、1週間単位あるいは独自の周期でバランスが取れていればOKです。

3.ストレスを溜めこまないように意識する

ストレスを強く感じると、脳は血管を収縮する指令を出しますので、血行不良になり、髪の自然な成長を阻害して、抜け毛が増えてしまいます。いつまでもくよくよと悩むのではなく、明るく前向きな気持ちを保つようにしましょう。

4.頭皮の血行が良くなるようにする

頭皮の血行が良いと、すでに生えている毛も充分に成長しますし、新たな発毛を促すこともできます。シャンプーをするときは強い力で地肌をこするのではなく、優しく頭皮マッサージをするように毛穴の詰まりを取り除いていきましょう。また、時間があるときに指でタップするように、ごく弱い力で頭皮にポンポンと刺激を与えることも効果的です。

頭皮が蒸れないように注意することも、頭皮の血行促進に役立ちます。帽子を被る機会が多い人は、頭皮が蒸れないように適度に脱ぐようにしてください。頭部は汗をかきやすい場所でもありますので、頭皮を清潔に保つためにも、帽子をこまめに洗ったり除菌したりするようにしてくださいね。

5.髪の毛に負担をかけないようにする

いつも同じ場所で髪の毛を強くしばったりすると、髪に負担がかかり、抜けやすくなってしまいます。また、もつれた髪の毛を強い力でブラッシングすることも、髪に負担をかける行動の1つです。髪の毛に負担をかけないように、丁寧に優しく扱うようにしましょう。

刺激の強いトリートメントや皮膚に合わない成分が入ったヘアケア商品、洗浄力が強すぎるシャンプーなども、髪の毛に負担を与える一因になります。低刺激かつ洗浄力が穏やかなヘアケア製品を選び、丁寧に頭髪を整えましょう。

抜け毛の状態が改善されないときは?

抜け毛の状態が改善されない

抜け毛を防ぐ5つの習慣を続けることで、抜け毛をある程度は予防できます。しかし、予防しても抜け毛が改善されない場合は、積極的な治療が必要になっているのかもしれません。抜け毛予防のために実施すべき2つの方法を紹介します。

市販品で抜け毛治療を始めよう

ドラッグストアでは、抜け毛を予防する育毛剤(処方箋不要で購入できる医薬部外品)が多数販売されています。どれを選んで良いか分からないときはショップの薬剤師や登録販売者に相談し、現状を改善できる商品を選び、頭皮ケアを始めてみてはいかがでしょうか。

抜け毛専門クリニックで治療を受けよう

「もっと積極的に治療を実施したい」という方は、抜け毛治療(薄毛治療)専門クリニックで治療を始めてみることをおすすめします。カウンセリングだけなら無料で受けられますので、まずはご自分の頭皮状態を把握するためにも相談してみてはいかがでしょうか。

なお、抜け毛治療専門クリニックでは、いきなり植毛することにはなりません。症状を詳しく観察してから、内服薬や外用薬を使って薬物治療を始めていくことが多いです。

抜け毛予防に必要な心構え3選

抜け毛予防に必要な心構え3選

「生活習慣を整えて、専門的な治療を受ける」ということが、抜け毛対策の基本方針になります。しかし、次の3つの心構えをしっかりと身につけておけば、抜け毛予防の効果を強めることが期待できます。

抜け毛予防を続けることが大切

抜け毛が気になるときだけ予防対策をするのは無意味です。食習慣や生活習慣、医薬品を使った治療でも、毎日根気よく継続することが何より大切です。

抜け毛予防の方針を頻繁に変えないことが重要

ドラッグストアで販売されている育毛剤(医薬部外品)やクリニックで処方してもらう発毛剤(医薬品)を使ってもすぐに効果が出てくるわけではありません。頭皮に強いかゆみや赤みなどの異常反応が表れない限り、少なくと2ヶ月は同じケアを続けてみて下さい。2ヶ月続けても何の効果も見られないときは、できれば医師に相談してから別の方法を試してみてはいかがでしょうか。

体調と髪の調子は関連していることを理解する

体調が一定でないのと同様、髪の調子も常に一定とは限りません。特に問題がなくても一時的に髪の毛が抜け続けることもありますので、少々の変化に一喜一憂しないようにしましょう。あまりにも抜け毛を気にし過ぎることも、ストレスになってしまいますよ。

抜け毛予防は一生続く長期戦

抜け毛予防や抜け毛治療は、一定期間のみ実施すれば効果が出るというものではありません。スキンケアを毎日続けるのと同じく、頭皮ケアや抜け毛予防も長く続けることが大切です。満足できる頭髪状態をキープするためにも、気長に頭皮ケアと抜け毛予防を続けていきましょう。
頭皮環境を清潔に保ち、抜け毛を食い止めましょう。