育毛剤に含まれている原材料を見ると、その原材料の効果や安全性が気になるということがあるかと思います。この記事ではそのような原材料の成分解説や安全性の情報について書いていきます。

有効成分を含む原材料とその効果

有効成分を含む原材料とその効果

クジン

クジンエキスという名前で育毛剤の成分表に書かれていることが多いです。このエキスは「クララ」という名前のマメ科の植物から抽出されています。成分に期待できるのは血行の促進です。それにより髪の育成に必要な栄養を頭皮に運ぶことができます。また、この成分には殺菌作用もあります。

頭皮には雑菌や常在菌がいる為、時にはそれがフケやかゆみの原因になる可能性があります。誰でも、ある程度は頭皮にも菌はいるのでそこまで珍しい状態ではありません。しかしフケやかゆみなどの症状が出てきてしまうと、頭を強くかくことや、毛根が弱くなることによる抜け毛などが起こるため、無いに越したことはありません。殺菌作用により頭皮の衛生環境を整えることで、髪が育ちやすい状況を作り出すことができます。

最後にクジンエキスには男性ホルモンを抑制する作用もあります。男性ホルモンの中で男性型脱毛症に関係するものの代表的なものに「ジヒドロテストステロン」があります。このジヒドロテストステロンはテストステロンが少なくなった時に生成されやすいという特徴があります。クジンエキスはこのジヒドロテストステロンの効果を抑制することで、脱毛が起こりにくくなります。上記のようにクジンは脱毛に有効な効果が複数あります。

チクセツニンジン

チクセツニンジンは朝鮮人参と同じような薬用として使われることが多いです。薬用ニンジンというと朝鮮や中国に生えているような気がしてしまいますが、このチクセツニンジンは日本原産です。滋養強壮、解熱、痰を無くすなどの効果があり、古くから使われていました。
育毛に関する働きは、頭皮を刺激することによって血流を促進することです。その結果、髪の毛の元となる毛母細胞に栄養を送る毛乳頭細胞に栄養が送られ、育毛を活性化させます。血の巡りが悪いと、この毛母細胞に栄養が行き渡らず、十分に毛が育たなかったり、細胞が死んでしまう恐れがあります。そのような状態を防ぐチクセツニンジンも円形脱毛症をはじめとする薄毛に効果があると言えます。

カシュウ

カシュウは別名ツルドクダミとも呼ばれます。ドクダミの仲間というわけではなく、葉がドクダミと似ていることからこの名前がついています。カシュウは強壮剤としての効果もあり、薬用酒に入っていることもある薬草です。この植物の根を抽出したエキスが育毛剤などに使用されています。

効果は主に毛穴が詰まりを防いだり、余分な脂の抑制する働きが挙げられます。そこまで重要ではない効果に見えますが、実はかなり重要です。
なぜならいくら育毛剤に良い成分が含まれていても、毛穴が詰まっていたり、頭皮の脂が多すぎると育毛剤は皮膚の表面から頭皮の内側に入っていかず、効果が薄れてしまうからです。カシュウは頭皮の脂が詰まることを防ぐので他の育毛成分も浸透しやすくなり、より高い効果が見込め、頭皮ケア成分として有効です。

センブリ

センブリはリンドウ科の植物です。センブリ茶という名前で聞いたことがある人もいるかもしれません。このセンブリも古くから薬草として使われており、生薬や漢方薬の配合成分でもあります。飲んだとき、胃腸の調子を整えたり、下痢を直す効果があります。
このセンブリから抽出したセンブリエキスには、血流の促進や血管の増大、細胞分裂の促進、抗炎症作用などの効果があります。血流の促進や血管の増大は、チクセツニンジンで述べたのと同じく毛母細胞に栄養を行き渡らせることが目的です。また細胞分裂の促進により、毛母細胞が増えるのでそれだけ毛の量も増えます。ヨーロッパでは医薬品として扱われおり、効果が期待できる成分です。
効果が比較的ゆっくり効くタイプのため、他の成分の補助的な役割として使われることが多いです。

甘草

甘草はマメ科の植物で、冬になっても枯れない多年草です。さまざまな種類の漢方薬の成分として含まれていることが多いので、ラベルなどで目にしたことがある人もいるのではないかと思います。生薬由来の甘草の効果としては解毒作用が主だと言えます。甘草の効果として最も有名なのが抗炎症作用や抗アレルギー作用です。医薬品をはじめとして、化粧品などにも甘草が使われていることもあります。甘草に含まれる成分はグリチルリチンやフラボノイドなどがあります。特にグリチルリチン酸は殺菌効果が高く、頭皮環境を清潔に保ち、フケやかゆみを抑えてくれるというのも良いポイントです。これらの発毛促進効果から甘草は多くの育毛剤に含まれています。

海藻エキス

良くワカメを食べると育毛に効くといいますが、育毛剤にもワカメや昆布のような海草から抽出した海藻エキスが含まれていることがよくあります。海藻エキスは天然シャンプーにも含まれていることが多いです。
海藻と言うと入っている栄養素としてすぐに頭に浮かぶのはミネラルだと思いますが、育毛に効果があるのはミネラルではありません。その育毛に効果がある要素の成分名はフコイダンと言います。海藻を触ったときにぬるぬるとするのはこのフコイダンのせいなのですが、海藻にとっては乾燥を防ぎ、傷がついたときに直してくれる非常にありがたい成分です。

チャップアップという人気の育毛剤の中にも海藻エキスが入っており髪の生育を促す作用が確認されています。上記のような保湿効果や傷を癒す機能は人間の髪や肌にとっても有効です。頭皮の乾燥はかゆみ、フケ、湿疹や抜け毛などさまざまな頭皮トラブルに繋がるので、保湿や自己修復機能によってそれらを改善できれば髪が育つ土壌を作ることができます。さらに細胞分裂の正常化を促す効果も測定されており、これによって毛母細胞の働きを修復し、育毛を助ける効果があるため特におすすめの成分です。より詳しく知りたい方は成分辞典目次などを参照されるとよいかと思います。

天然成分は比較的安全

天然成分は比較的安全
ここまで成分まとめを書いてきましたが上記の原材料は大きな副作用や危険性はありません。全て天然由来成分で植物成分のため男性女性関係なく比較的炎症が起こりにくいとも言えます。化学的な成分が入っているとどうしても副作用がでるのでは無いかと心配する人がいますが、もともと植物に含まれているものなので大きな心配は無いです。またポリピュアEXという育毛剤に含まれるバイオポリリン酸のように天然由来でなくてもほとんど副作用がない成分もあります。

また育毛剤だけでなくシャンプーの成分も重要です。弱酸性であったり、肌に優しい洗浄成分でありヤシの脂肪酸やアミノ酸のグリシンを原料としたヤシ脂肪酸グリシンの成分配合シャンプーなどはヘアケアにも有効です。

洗浄力はありつつも、抜け毛に有効なシャンプーを選ぶようにしましょう。

育毛剤の副作用について、こちらでも詳しく説明しています。興味のある方はどうぞ。
【関連記事:発毛剤と育毛剤の副作用と効果を解説!

育毛剤の原材料で起こりうる副作用

育毛剤の原材料で起こりうる副作用
育毛剤に含まれる成分で引き起こされる副作用があまり強くないことは、上記で書いたとおりです。ただし、薬も使用量を過ぎれば毒に変わることがあるように、植物由来であっても過剰な使用は体に良くありません。
たとえば、頭皮の衛生環境を保ってくれる甘草も過剰に摂取すると高血圧や、むくみを引き起こす可能性があります。またミノキシジルなど多少の副作用が報告されている成分もあります。またここまでに述べてきた原材料の中には血流を促進するものもいくつかありましたが、血の巡りが良くなると汗をかきやすくなったり、多少のかゆみが出てくることもあります。ただ育毛剤に含まれているものを容量を守って使う分にはほとんど影響はないでしょう。体に影響を及ぼす商品は使用上の注意や自分の体調と相談しながら、成分比較の上で使用するのが一番の最善策だといえます。

こちらで育毛剤の副作用について紹介しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:発毛剤と育毛剤の副作用と効果を解説!
【関連記事:【女性必見】女性用育毛剤の副作用まとめ