病院で処方される育毛剤、ドラッグストアなどで市販されている育毛剤、たくさんの育毛剤製品が販売されています。しかし、一概に育毛剤といってもどのような違いがあるのでしょうか?そこで、育毛剤に対する信憑性や疑問と回答についてご紹介します。

一般用医薬品、医薬部外品、化粧品の違いとは

違いを紹介
育毛剤には、一般用医薬品、医薬部外品、化粧品の3種類があります。この3種類の育毛剤の 大きな違いは「配合成分」です。

一般用医薬品成分配合の発毛剤とは?

一般用医薬品成分配合の育毛剤は、発毛剤と呼ばれます。
厚生労働省から発毛効果があると認められた認可薬です。発毛剤は、「ミノキシジル」や「フィナステリド」など、医薬品成分を配合しています。対して、医薬部外品や化粧品の育毛剤は医薬品成分を含んでいません。発毛剤の使用が抜け毛対策・薄毛対策に最も効果的とされています。しかし、医薬品成分は強い発毛力をもつ反面、副作用のリスクが高いため、薬局やドラッグストアで購入する際は薬剤師との対面販売が義務付けられています。
以下、医薬品成分として知名度が高い「ミノキシジル」と「フィナステリド」について紹介します。

ミノキシジル

ミノキシジルのもつ血行促進効果により、毛根の奥の毛乳頭(毛母細胞)に栄養を送り込んで発毛を促します。元々、ミノキシジルは高血圧患者用の医薬品であることが関係し、副作用として血圧の上昇、めまい、むくみや、頭皮のかゆみ、かぶれなどが起こる可能性があります。

ミノキシジル配合の薄毛治療薬は薄毛専門クリニックなどで処方を受け、入手可能です。手軽に購入したい場合には、大正製薬から販売されている発毛剤ミノキシジル外用薬・リアップシリーズが市販や通販で販売されています。ちなみに、リアップシリーズの中で最もミノキシジル濃度が高いのはリアップX5で、5%のミノキシジルを配合しています。

フィナステリド

フィナステリドは男性ホルモンを抑制することで発毛促進効果がある、内服タイプの発毛薬です。本来は前立腺肥大患者用の医薬品で、副作用として勃起障害などの性機能の低下などが挙げられます。

フィナステリドは女性の服用を禁止しています。特に妊娠中の女性は、フィナステリド配合の発毛剤が肌に触れるだけで、フィナステリド成分を皮膚吸収してしまい、胎児が男の子だった場合、生殖器に異常をきたす恐れがあります。

フィナステリド配合の発毛剤「プロペシア」などは、薄毛治療専門クリニックで処方を受け入手することができます。

医薬部外品の育毛剤とは?

医薬部外品の育毛剤は、厚生労働省に「育毛効果がある」と認められた、育毛有効成分が配合された育毛剤を指します。

無添加の医薬部外品育毛剤が人気

育毛剤人気ランキングで高評価を得る育毛剤には、化学成分を配合せず天然成分で構成された無添加育毛剤の「チャップアップ」や「イクオス」があります。

化学成分は頭皮に強い刺激を与え、アレルギー反応などにより痒みやかぶれを発症する場合がありますが、無添加育毛剤は化学成分を使用していないため副作用の可能性が少ないです。

化粧品分類の養毛剤とは?

化粧品に分類されるスカルプエッセンスやヘアトニックなどの養毛剤は、厚生労働省から育毛効果を認められていないため育毛剤を名乗ることができません。養毛剤は育毛有効成分が配合されていないため、頭皮ケアや薄毛・抜け毛を予防する目的で使用されています。

脱毛症の原因とは?

脱毛症の原因とは
脱毛症の原因にはAGAをはじめ、様々な種類があります。薄毛対策のためには脱毛症の原因を知ることは重要です。そこで、代表的な脱毛症を紹介致します。

AGAとは

AGA(男性型脱毛症)とは、脱毛男性ホルモンの分泌や脱毛シグナルの発生で毛周期(ヘアサイクル)が乱れることによる脱毛症です。額の生え際が後退して前髪が少なくなるM字ハゲ・U字ハゲ、頭頂部が薄くなるO字ハゲなどはAGAが原因である場合が多いです。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは、女性版のAGAです。主に更年期など、加齢により女性ホルモンが減少した結果、男性ホルモンとのバランスが崩れ、全額部、前頂部の毛が薄くなることです。

びまん性脱毛症とは

びまん性脱毛症とは髪の毛が部分的ではなく、頭頂部全体で薄くなってしまう30代以降の女性に多い症状です。原因は、加齢による女性ホルモンの減少です。イソフラボンの摂取や女性用育毛剤の使用で女性ホルモンの働きを安定させ、薄毛の改善が期待されます。

脂漏性脱毛症とは

頭皮の皮脂が過剰分泌することにより発症する脱毛症です。頭皮の皮脂が酸化し雑菌が繁殖した結果、頭皮環境が悪化したり、皮脂が毛穴をふさぐことによって薄毛や抜け毛に繋がります。

円形脱毛症とは

ストレスが原因でおきると一般的に言われますが、近年自律神経の乱れにより発症する脱毛症であると解明されました。育毛剤や発毛剤よりも、ステロイド内服や抗アレルギー薬などが有効とされています。

個人輸入とは?

個人輸入とは
市販の許可が下りていない発毛医薬品を、インターネットのサイトを通じて個人で輸入することを指します。正規品よりも安い価格で購入できる発毛剤もありますが、アメリカの製薬会社は個人輸入で出回っている発毛剤は偽物が多いと発表しました。個人輸入は自己責任となるため、個人輸入を行うよりも発毛クリニックで発毛薬品を処方してもらうことをおすすめします。

初期脱毛とは?

育毛剤や発毛剤の使用開始後に抜け毛が起こる現象です。育毛剤や発毛剤の働きにより、毛周期(ヘアサイクル)が正され、細く弱々しいうぶ毛のような髪から、コシのある抜けにくい髪の毛に生え変わる変化で発生します。個人差はありますが、初期脱毛は平均して約1か月程度で収まります。初期脱毛により、育毛剤が自分の体質に合わないという理由で育毛剤の使用を中断してしまう方もいるため、頭皮に痒みや湿疹などの症状がでない場合、しばらく様子をみましょう。

人毛移植とは?

人毛移植とは
自分の皮膚や人工の皮膚に人毛や人工毛を移植したものを使用して、ハゲた箇所に植毛していくことです。一度施術すれば、メンテナンスや維持費がかからず便利そうにみえますが、一般的にM字ハゲ修正には、おおよそ30万~100万(クリニックにより異なる)程度の高額な費用がかかることが難点です。

男性用育毛剤と女性用育毛剤の違いとは?

育毛剤と聞くと一般的には男性のイメージが強いですが、女性でも薄毛に悩んでいる方は多いです。

そこで、育毛剤を選ぶ時に女性が悩みがちな疑問(質問)と回答をご紹介します。
まず、男性と女性では薄毛の原因が異なるため、男性用育毛剤と女性用育毛剤にわかれています。男性の主な脱毛症の原因はAGA(男性型脱毛症)、女性薄毛の主な原因は加齢・ホルモンバランスの乱れ・栄養不良などが挙げられます。

    • 男性用育毛剤とは?

AGAを改善する為の男性ホルモン抑制作用のある成分、清涼剤、抗菌成分のほか、男性は男性ホルモンにより皮脂の分泌が多くなるため、皮脂分解成分などが配合されています。

    • 女性用育毛剤とは?

頭皮の栄養成分や保湿成分、女性ホルモンを補うため、女性ホルモンと似たような働きをするイソフラボンなどの成分が配合されています。また、頭皮に刺激の強い化学成分ではなく無添加の育毛剤が多く販売されているため、アトピー性皮膚炎の方や男性に比べデリケートな肌である女性は、女性用育毛剤を使用したほうがよいでしょう。

また、性別による使用感の好みの差の違いも男女別の商品設定に反映されていることがあります。例えば、男性用の育毛剤は使用後スッキリと清涼感のあるものが多いですが、女性向けの育毛剤は無香料で頭皮がベタつかない育毛剤が多いです。

対象の性別と違う育毛剤は使えない?

男性が女性用育毛剤を使用しても、女性ホルモンと似た働きがある成分が配合されている女性用育毛剤が多いため、あまり男性の薄毛改善効果は期待できません。

また、女性が男性用育毛剤を使用すると、配合されている化学成分により頭皮に与えられる刺激が強く、かゆみやかぶれなどの副作用の可能性があります。

男女共用の育毛剤とは?

育毛剤には男性用・女性用だけでなく男女兼用の商品も存在します。男女兼用育毛剤は、男女に共通することがある薄毛の原因、「頭皮の血行不良」「皮脂の過剰分泌」を改善する効果があります。強いホルモンバランス作用がないため、男女兼用が可能です。

育毛効果のあるシャンプーってある?

育毛シャンプーとは
基本的には、洗髪時のシャンプーや頭皮用クレンジングに発毛効果はありません。

育毛効果・効能を謳っているシャンプーは、抜け毛の原因となる頭皮の毛穴の皮脂などの汚れをしっかりと落とし、髪が育ちやすい頭皮状態に整える働きがあります。育毛シャンプーに配合されている成分は植物エキスなどの天然成分や、頭皮ケア成分が中心です。

育毛効果のあるシャンプーの方法とは?

頭皮を整える目的がある育毛シャンプーの効果を十分にひきだすために、育毛シャンプーを使用時に泡をよくたててから頭皮マッサージをすることをおすすめします。なぜなら、指の腹を使って頭皮全体をよく揉み込みながら頭皮マッサージを行うことで、育毛シャンプーに配合されている育毛有用成分が浸透しやすくなるためです。

育毛剤は脱毛の原因に合わせて選ぼう

薄毛・抜け毛の原因はさまざまです。薄毛の進行を食い止めるためには、自分の薄毛の原因にあった育毛剤を選択しなければ十分な育毛効果は得られません。

仮に、治療が必要なAGAに当てはまりそうと心配な場合、時間が経つことにより薄毛が進行してしまう可能性があるため、通院費用や通院時間に余裕のある方は発毛専門クリニックなどで医師の診療を受けてみても良いでしょう。

また、AGA以外の要素である生活習慣が原因と考えられる場合には、睡眠不足や脂質過多の食事などの不規則な生活習慣を改善していきましょう。

AGAについて詳しく知りたい場合は、こちらのページもご参考にどうぞ。
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